私は学生時代にドラマチックな生命の誕生に関わることが出来る産婦人科の世界に魅せられ産婦人科医になり、もう人生の半分以上医師生活をおくっています。自分自身女性としてのライフステージも着々と邁進し、最近は体験からのアドバイスもできるようになりました。
生殖医療には1993年より携わり、その当時、不妊症治療で関わった患者さんは今やセカンドステージでいかに健康に元気に過ごせるかを共に考えて過ごす同士となっています。
若い女性が将来、産みたい時期に妊娠できるように、そして妊娠を希望した時に問題を抱えているときはそれぞれのカップルに対する的確な診断と患者の皆様自身の力を引き出せる治療で妊娠、出産ができるようにお手伝いできる医師でありたいと心がけております。

私が、産婦人科医としてうれしく思うことは、通院されている方が外来診察で、妊娠を確認できた時と色々な困難を乗り越えて、無事出産された時をもてることです。みなさんが安心して不妊治療されるよう、また妊娠されてからも安心してお産をしていただけるよう努力していきます。

女性がそれぞれのライフステージで輝けるよう、月経のトラブル、不妊症、更年期障害など、女性の健康に関して、コミュニケーションを大切にして、より良い医療を提供していきたいと思います。なにかお悩みの際にはいつでもご相談ください。

不妊治療を受けました。体外受精治療を受けました。帝王切開を受けました。子宮内膜症除去術を受けました。授かりものの妊娠もやってきました。
妊娠に関して、一番大切なのものは、年齢です。ご縁のなかで、生かされて、診療にあたっております。今の時間に、大切なものを選んでみてください。それぞれの考え方に寄り添っていきたいと考えております。

2023年5月21日より、院長を退任し顧問に就任いたしました。これまで培った臨床経験を基に、さらに不妊治療に貢献できるように努めてまいります。

近年の女性の価値観・生き方は益々多様化しています。患者の皆様の健康を守り、それぞれの細かなニーズに応えていければと思っています。

皆様のお悩みの解決に少しでも貢献できるよう日々努めてまいります。「こんなこと相談してもよいかな」と思うような些細なことでもお気軽にご相談ください。

相談しにくい事もあるかもしれませんが、気軽にお話しして頂けるような診療を心掛けております。

不妊症の治療は、つらい通院と治療、まわりからのストレス、そして出口の見えない道のりが続きます。治療に終わりはあるのだろうか。自分は一生赤ちゃんに恵まれないのではないだろうか。誰でもそんな気持ちに陥ってしまいます。
人類は森林を伐採し、大量の化石を燃やして、地球環境を破壊してきました。野生動物ばかりでなく、人々の生殖能力を低下させています。また、不安定な今の日本の経済・社会環境は赤ちゃんを産み育てる余裕と気持ちをむしばんでいます。
しかし、ヒトは本来、自然に赤ちゃんが生まれるようにできているのです。医療技術の進歩を信じて、希望をもって治療を受けましょう。治療の合間には「いこい」や「ゆとり」が必要です。旅行、音楽、読書、スポーツなどを楽しみ、仕事などにも目的を持って人生を有意義に過ごしてください。
いつか、可愛い赤ちゃんがご夫婦間にやってきてお父さん、お母さん私を産んでくれてありがとうといってくれるでしょう。通院や治療に挫折しそうになったら、ご夫婦でお互いに励ましあい、特に奥様に思いやりの心をもって頑張ってください。

「しろがね（銀）も　くがね（金）もたま（玉）も　なにせむに　まされるたから（宝）　子にしかめやも」
万葉集［巻5・803］山上憶良